新しい「Echo Show 5 (第3世代)」が登場しました。画面付きのスマートスピーカーとして便利なこの一台ですが、以前のモデルと何が違うのか、買い替えるほどの価値はあるのか、気になっている方も多いでしょう。
この記事では、第3世代と前モデル(第2世代)を詳しく比べ、実際に使って感じた正直な感想を交えながら、新しいモデルが本当に「買い」なのかを解説します。
- Echo Show 5 第3世代とは?
- Echo Show 5 第3世代と前モデル(第2世代)の違い
- 実際に使って分かった!Echo Show 5 第3世代の利点と注意点
- Echo Show 5 第3世代はどんな人におすすめ?
- まとめ
Echo Show 5 第3世代とは?
Echo Show 5は、声で操作できる賢い画面付きスピーカーです。中心には「Alexa(アレクサ)」という人工知能がいて、私たちの話しかける言葉を理解して、様々な手伝いをしてくれます。この一台があるだけで、日々の暮らしが少し便利で楽しくなる道具と考えると分かりやすいです。
具体的にどのようなことができるか、主な機能を紹介します。
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声で情報を得る 「アレクサ、今日の天気は?」「明日の朝7時に起こして」などと話しかけるだけで、知りたい情報を教えてくれたり、目覚ましをセットしてくれたりします。
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音楽や動画を楽しむ 「アレクサ、流行りの曲をかけて」と頼めば、音楽を再生します。5.5インチの画面で、ニュースや映画などの動画コンテンツを視聴することも可能です。
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家の電気などを操作する 対応している照明やエアコン、お掃除ロボットなどがあれば、「アレクサ、電気をつけて」と声で操作ができます。リモコンを探す手間が省けて便利です。
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ビデオ通話と見守り 内蔵されているカメラを使って、スマートフォンや他のEcho Showを持つ家族や友人と顔を見ながら話せます。また、外出先から家の様子を確認する見守り機能も備わっています。
Echo Show 5 第3世代と前モデル(第2世代)の違い
新しい第3世代は、見た目の変化はわずかですが、中身は着実に進化を遂げています。特に「頭の回転の速さ」と「音の良さ」が大きく向上しました。ここでは、前モデルである第2世代とどこが違うのか、具体的なポイントを7つに分けて見ていきましょう。
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性能(頭の回転) 第3世代は、新しい頭脳(プロセッサ)を搭載したことで、全体の動作がより速くなりました。アレクサに話しかけた時の反応が素早くなり、画面を指で操作した時もスムーズに動きます。日々の小さな待ち時間が減るため、快適さが向上しました。
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音質(スピーカー) スピーカーの性能が上がり、特に低い音(低音)が力強くなっています。音楽を聴いた時に、より深みのある豊かなサウンドを楽しめるようになりました。声もクリアに聞こえるため、ニュースやポッドキャストの内容が聞き取りやすくなっています。
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マイクの性能 声を拾うマイクの数が、これまでの2つから3つに増えました。これにより、少し離れた場所からや、テレビがついているような少し騒がしい環境で話しかけても、より正確に声を認識してくれます。アレクサが聞き返してくる回数が減り、スムーズなやり取りが可能です。
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本体のデザイン 全体の形が少し丸みを帯びて、より柔らかい印象になりました。また、画面を覆うガラスが、縁まで一体化したフラットなデザインに変わっています。これにより、見た目がすっきりし、指で画面の端を操作しやすくなりました。
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スマートホームの新規格「Matter」 これからの新しい標準規格である「Matter(マター)」に最初から対応しています。これにより、メーカーの垣根を越えて、様々な家電製品との連携がこれまで以上に簡単になります。将来的にスマートホームを充実させたいと考えている方には、重要なポイントです。
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接続できる端子 第2世代までは本体の裏にイヤホンなどを繋ぐための3.5mmオーディオ出力端子がありましたが、第3世代ではこの端子がなくなりました。有線のスピーカーに接続して使っていた方は注意が必要です。無線(Bluetooth)での接続はこれまで通り行えます。
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価格 新しい部品の採用や性能の向上に伴い、発売時の価格は第2世代よりも少し上がっています。この価格差と性能の向上を天秤にかけ、自分にとって価値があるかを判断することが大切になります。
実際に使って分かった!Echo Show 5 第3世代の利点と注意点
良かった点(メリット)
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アレクサの反応が心地よい 話しかけた後の「間」が明らかに短くなりました。「電気を消して」といった毎日のお願いも、すぐに実行してくれるのでストレスを感じません。
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BGMスピーカーとして優秀 コンパクトな見た目からは想像できないほど、音が良くなっています。特に低音が豊かになったため、食事中や作業中に音楽を流すスピーカーとしての満足度が高いです。
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デザインが部屋に馴染む 角が取れて丸みのあるデザインになったことで、圧迫感がなくなり、寝室のサイドテーブルやキッチンの隅など、どんな場所にも自然に置けるようになりました。
気になった点(注意点)
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画面の大きさはそのまま 画面サイズは5.5インチで前モデルから変わっていません。そのため、映画やドラマをじっくり楽しみたい場合には、少し物足りなさを感じます。動画視聴が主な目的であれば、より大きな画面のモデルを検討するほうが良いでしょう。
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有線スピーカーが使えない 本体裏のイヤホンジャックがなくなったため、これまで有線で外部スピーカーに繋いでいた方は、同じ使い方ができなくなりました。音にこだわりがある場合は、無線接続に対応したスピーカーが必要となります。
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第2世代からの感動的な変化は少ない 動作や音質は確かに良くなっていますが、出来ること自体は第2世代と大きくは変わりません。現在第2世代を使っていて特に不満がない方が、急いで買い替えるほどの劇的な変化とは言えないでしょう。
ネットで見られた口コミ
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「第2世代より明らかにキビキビ動く」
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「音がこもらなくなった気がする」
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「初代からだと買い替えの価値は十分にある」
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「イヤホンジャックがなくなったのが唯一の不満点」
Echo Show 5 第3世代はどんな人におすすめ?
このような人には「買い」です
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初めて画面付きスマートスピーカーを買う人 基本的な機能がしっかりしており、動作も快適なため、最初の一台としてとても満足度が高いでしょう。これからの標準となるMatterにも対応しており、長く使えます。
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初代や第2世代の動作の遅さに不満があった人 アレクサの応答速度や画面操作の滑らかさは確実に向上しています。日々の小さなイライラから解放されたいと考えているなら、買い替える価値は十分にあります。
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良い音で気軽に音楽を楽しみたい人 スピーカーの性能が向上し、特に低音の響きが良くなりました。コンパクトなサイズで高音質なBGMを楽しみたいという要望に応えてくれます。
このような人は「待った方が良い」でしょう
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現在使っている第2世代に大きな不満がない人 できることの基本は変わらないため、今のモデルで満足しているなら、急いで買い替える必要はありません。
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動画を大きな画面で楽しみたい人 画面サイズは5.5インチとスマートフォン程度です。動画視聴を主な目的とするならば、より大きな画面を持つ「Echo Show 8」や「Echo Show 10」の方が適しています。
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手持ちの有線スピーカーを活用したい人 3.5mmオーディオ出力端子がなくなったため、有線での接続はできません。この使い方を重視する方は、第2世代や他の製品を検討する必要があります。
まとめ
Echo Show 5 (第3世代)は、外見の変更は控えめながら、利用者にとって最も重要な「応答速度」と「音質」という心臓部をしっかりと進化させたモデルです。特に、初めてスマートスピーカーを導入する方や、古いモデルの動作に少し不満を感じていた方にとっては、日々の生活をより快適にしてくれる素晴らしい選択肢となるでしょう。
一方で、できることの幅が劇的に広がったわけではないため、現在の上位モデルに満足している方が無理に買い替える必要はないかもしれません。この記事で紹介した違いや利点、注意点を参考に、ご自身の使い方に合った一台かどうかをじっくりと見極めてみてください。