夏のバイクで最もつらい時間の一つが、信号待ちや渋滞で停車している時ではないでしょうか。ヘルメットの中は蒸し暑く、アスファルトからの熱気も加わり、不快指数は一気に上がります。そんなライダーの悩みを解決するアイテムとして注目されているのが、コミネの「ウェアラブル ブレインクーラー」です。
この記事では、実際の利用者の声を基に、その本当の実力を探っていきます。
コミネ ウェアラブル ブレインクーラーの主な特徴
この製品は、首に掛けるだけで体を冷やしてくれる新しい発想の冷却装置です。どのような仕組みで、どうやって使うのでしょうか。主な特徴を3つ紹介します。
電気の力で首を直接冷却
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この製品の心臓部には、「ペルチェ素子」という特殊な板が使われています。
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電気を流すと、片面が冷たくなり、もう片面が温かくなる性質を利用したものです。
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冷たい面を首の太い血管(頸動脈)に当てることで、冷えた血液が体を巡り、体の中から涼しさを感じることを目的としています。
手持ちのバッテリーが動力源
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専用の充電池は必要ありません。多くの人がスマートフォンなどの充電に利用している、市販のモバイルバッテリーで動きます。
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USBケーブルでつなぐだけなので、普段使っているバッテリーをそのまま利用できる手軽さが魅力です。
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ツーリングの際は、予備のモバイルバッテリーを用意しておけば、長時間の利用にも対応できます。
ボタン一つの簡単な操作
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操作は非常に分かりやすく、本体についているボタンを押すだけです。
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ボタンを長押しすると電源のオン・オフができ、短く押すと冷却の強さを切り替えられます。
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運転中でもグローブをしたまま操作しやすく、乗りながらでも簡単に使えるように設計されています。
ネットで見られる「良い口コミ・評判」
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信号待ちの不快感が大きく減った ヘルメット内に熱がこもり、汗が吹き出すような停車中でも、首筋がひんやりしているだけで体感温度が全く違うという意見が多数ありました。特に、通勤や街乗りで信号待ちが多い人ほど、その効果を実感しやすいようです。
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確かな冷却効果で気持ち良い 「まるで冷たい缶ジュースをずっと当てているみたい」という声に代表されるように、冷却プレートの確かな冷たさが評価されています。ただの気休めではなく、しっかりと冷えている感覚が持続するため、暑さによるイライラを和らげてくれます。
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取り付けや操作が簡単で使いやすい 特別な準備もいらず、首にかけてスイッチを入れるだけという手軽さが好評です。走行中はオフ、信号待ちでオンといった使い分けも簡単で、日々のライディングに気軽に取り入れられる点が支持されています。
気になる口コミ・評判
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バッテリーの消費が早い 冷却能力が高いことの裏返しとして、モバイルバッテリーの電気をよく使うという声が多く挙がっています。小さい容量のバッテリーだと、あっという間に空になってしまうため、一日使うには大容量のモバイルバッテリーが必須との意見が見られます。
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ファンの音が少し気になる 製品の熱を逃がすために、小さなファンが回っています。このファンの作動音が、静かなヘルメットをかぶっている時や、静かな場所では少し耳障りに感じるという指摘があります。音に敏感な人は注意が必要でしょう。
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猛暑日では物足りないと感じる 気温が35度を超えるような、あまりに暑い日には、冷却効果が外気の熱に負けてしまい、期待したほど涼しく感じないという声もありました。あくまでも暑さを和らげる補助的な役割と考えるのが良さそうです。
口コミから分かったメリット・デメリット
メリット
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信号待ちなど、風のない状況でも首を直接冷やせる
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手持ちのモバイルバッテリーが使えて、操作もシンプルで手軽
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ピンポイントで血管を冷やすため、体感的な涼しさを得やすい
デメリット
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冷却能力と引き換えに、バッテリーの消費量が多い
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熱を逃がすためのファンの音が、人によっては気になる
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酷暑の中では、冷却効果が物足りなく感じる場合がある
どんな人にオススメ?
特にオススメな人
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主な用途が通勤や街乗りで、信号での停止が多いライダー
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とにかく停車中のヘルメット内の暑さを何とかしたい人
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すでに大容量のモバイルバッテリーを持っていて、手軽な暑さ対策を試したい人
購入を慎重に考えた方が良い人
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一度走り出すと長時間止まらない、長距離ツーリングがメインの人
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少しの作動音でも気になるなど、バイクの静かさを大切にする人
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この装置一つで、真夏の暑さを完全に防げると期待している人
まとめ
コミネのウェアラブル ブレインクーラーは、夏のライディング、特に「停車中の不快感」を和らげるという点において、非常に優れたアイテムと言えるでしょう。首筋に伝わる直接的な冷たさは、他の冷却グッズでは得難い感覚です。
ただし、その効果と引き換えに、バッテリーの消費量やファンの作動音といった側面も持ち合わせています。ご自身のバイクの乗り方や、何を優先したいかをよく考え、この製品の特徴が自分の使い方に合っているかを見極めた上で、夏の快適なライディングのための一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。





