ゲームに集中したいけれど、ヘッドホンの蒸れや圧迫感が気になる。家族の声やインターホンも聞こえるようにしたい。でも、ワイヤレスイヤホンは音が遅れるのが心配……。そんな悩みを抱えるゲーマーは少なくないはずです。
今回注目するのは、そんな悩みに応える「Cleer ARC 3(Gaming)」です。これは「オープンイヤー(耳を塞がない)」タイプでありながら、ゲームに欠かせない「超低遅延」を実現したワイヤレスイヤホンです。
この記事では、Cleer ARC 3(Gaming)を実際に使った人たちの口コミや評判を基に、その実力(音質、遅延、マイク性能)が本当に「買い」なのかを徹底的に分析していきます。ゲーム用のイヤホン選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- Cleer ARC 3 Gamingの概要と4つの主要な特徴
- 【口コミ・評判】メリットと『音漏れ』などのデメリットを徹底分析
- ゲームでの実力は? FPSやRPGでの音質・定位感を検証
- Cleer ARC 3 Gaming に関するよくある質問 (FAQ)
- まとめ:ゲーム環境の「快適さ」を求める人への有力な選択肢
Cleer ARC 3 Gamingの概要と4つの主要な特徴
Cleer ARC 3(Gaming)は、耳に引っ掛けて使うタイプのオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンです。音楽鑑賞モデルとは異なり、ゲーム用途に特化した「Gaming」モデルは、音の遅延をとことん少なくするための専用ドングル(接続用の小型機器)が付属しているのが最大の特徴です。まずは、本製品の主な特徴を4つのポイントに分けて紹介します。
耳を塞がない「オープンイヤー」設計の快適さ
本製品は、耳の穴を塞がないオープンイヤー設計を採用しています。 ネット上の口コミでは、この点が非常に高く評価されています。
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長時間の快適さ: カナル型(耳栓型)イヤホンやヘッドホンのような圧迫感がありません。そのため、何時間も連続でゲームをプレイしても耳が痛くなりにくいという声が多く見られます。
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蒸れの解消: 耳を塞がないため、汗による蒸れが発生しにくいです。特に夏場や暖房の効いた部屋でのプレイが快適になります。
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周囲の音も聞こえる: ゲームの音を聞きながらも、家族の呼びかけや宅配便のインターホンなど、周りの音を自然に聞くことができます。
このように、装着していることを忘れるほどの軽やかなフィット感が、多くのユーザーに支持されています。
専用ドングルによる「超低遅延」接続
ゲーム、特にFPS(一人称視点シューティングゲーム)や音楽ゲームでは、音の遅延は勝敗に直結します。 Cleer ARC 3(Gaming)は、この遅延問題を解決するために、専用のUSB-Cドングルを付属させています。
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29msという超低遅延: このドングルを使用して接続すると、遅延は29ms(ミリ秒)まで抑えられます。これは0.029秒というごくわずかな時間差で、多くの人が遅延を体感できないレベルです。
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Bluetooth接続との違い: 通常のBluetooth接続でも使用できますが、ゲームの際はドングル接続が推奨されています。口コミでも「ドングルを使えばFPSでも全く遅延を感じない」という評価が目立ちます。
この超低遅延性能が、本製品を「ゲーミング」イヤホンたらしめる中核的な機能です。
迫力と臨場感を生むサウンド
オープンイヤー型は構造上、「音が軽く、低音が弱い」と思われがちです。 しかし、Cleer ARC 3は音質面でも工夫が凝らされています。
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Dolby Atmos対応: 立体音響技術であるDolby Atmosに対応しています。これにより、音が前後左右だけでなく上下からも聞こえるようになり、ゲームや映画への没入感を高めます。
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専用のサウンドエフェクト: ゲーミングモデルには、ゲーム専用のサウンドエフェクトが搭載されています。これにより、特にRPGやアクションゲームでの迫力ある音響体験が期待できます。
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クリアな中高音域: 口コミでは「低音は少し弱めだが、中高音域が非常にクリアで聞きやすい」「オープンイヤー型とは思えない音の広がりがある」といった評価が見られます。
低音の迫力を最重要視する人には物足りない可能性もありますが、音のクリアさや臨場感を重視するユーザーからは好評です。
ゲーム専用エフェクトとアプリ連携
Cleer ARC 3は、専用スマートフォンアプリ「Cleer+」と連携することで、その性能をさらに引き出すことができます。
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ゲーム専用エフェクトの切り替え: アプリを通じて、ゲーム専用のサウンドエフェクトをオンにすることができます。これにより、足音や銃声が際立つよう調整され、ゲームプレイを補助します。
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イコライザー(音質調整): 「低音が物足りない」と感じる場合でも、アプリのイコライザー機能で好みの音質に細かく調整が可能です。
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操作のカスタマイズ: イヤホン本体のタッチ操作(再生、停止、音量調整など)を、自分の使いやすいように変更することもできます。
このように、ただ接続するだけでなく、自分好みに細かく設定できる点も魅力の一つです。
【口コミ・評判】メリットと『音漏れ』などのデメリットを徹底分析
製品の特徴がわかったところで、次に「実際に使ってみてどうなのか」という点を見ていきましょう。ネット上のさまざまな口コミを分析し、良い点(メリット)と気になる点(デメリット)をまとめました。
良い口コミ・メリット
多くのユーザーが満足しているポイントは、やはり「快適さ」と「遅延のなさ」に集中していました。
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装着感に関する高評価:
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「3〜4時間つけっぱなしでも全く耳が痛くならない」
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「ヘッドホンの側圧から解放された」
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「メガネと併用しても邪魔にならない。ヒンジ(付け根)が動くのでフィット感が良い」
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低遅延に関する高評価:
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「PCやPS5でドングル接続して使用。FPSタイプのゲームをプレイしても遅延は全く感じない」
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「音ゲーでも違和感なくプレイできるレベル」
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「有線イヤホンからの乗り換えでも満足」
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音質(オープンイヤーとして):
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「耳を塞いでいないのに、しっかりとした音が聞こえる」
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「BGMや環境音がきれいに聞こえるので、RPGに最適」
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気になる口コミ・デメリット
一方で、オープンイヤー型特有の弱点や、製品の仕様に関する気になる点も報告されています。
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音漏れに関する指摘:
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「構造上、音漏れは避けられない。音量を上げるとかなり漏れる」
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「電車や図書館など、静かな公共の場での使用は難しい」
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「家族がいるリビングで使う場合は、音量に注意が必要」
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音質(低音)に関する指摘:
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「低音の迫力はカナル型やヘッドホンには及ばない。重低音を求める人には向かない」
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「FPSで重要な『重い足音』が少し軽く聞こえる」
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マイク性能に関する指摘:
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「ドングル接続時のマイク音質が期待したほど良くない。ボイスチャットの相手から『こもって聞こえる』と言われた」
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(※Bluetooth接続時の通話マイク品質は良い、という声もあり、ドングル使用時に限定される問題と見られます。ボイスチャット相手からは「声がこもる」「音声が小さい」といった指摘があるため、クリアな音声を最優先する場合は注意が必要です。)
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口コミから分かった「向いている人・向いていない人」
これらの口コミを総合すると、Cleer ARC 3(Gaming)がどのような人に適しているかが見えてきます。
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向いている人:
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ヘッドホンやカナル型の圧迫感、蒸れが苦手な人
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ゲーム中も周囲の音(家族の声、インターホン)を聞きたい人
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PCやPS5で、遅延のないワイヤレスイヤホンを探している人
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RPGやアクションゲームで、臨場感やBGMの広がりを楽しみたい人
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向いていない人(注意が必要な人):
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電車やカフェなど、屋外や静かな場所で主に使用したい人(音漏れのため)
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ゲームで重低音の迫力や、FPSでのシビアな定位感(足音の方向)を最優先する人
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ドングル接続での高音質なボイスチャットを期待している人
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ゲームでの実力は? FPSやRPGでの音質・定位感を検証
本製品は「ゲーミング」を名乗る以上、ゲームプレイでの実力が最も重要です。口コミを基に、ゲームジャンルごとの評価を掘り下げます。
FPS(足音)での定位感の評価
FPS(一人称視点シューティングゲーム)などでは、敵の足音や銃声の方向を正確に聞き取る「定位感」が求められます。
この点について、口コミは「十分実用的」という意見と「やや物足りない」という意見に分かれます。
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肯定的な意見:
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「左右の方向は問題なく聞き分けられる」
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「遅延がないことが何より快適で、プレイに集中できる」
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慎重な意見:
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「オープンイヤーの特性上、音が響くためか、前後や上下の細かい位置までは掴みにくい」
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「足音が少し軽く聞こえるため、耳栓型のほうが有利だと感じる場面もある」
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結論として、競技レベルでシビアな定位感を求める場合は専用のヘッドホンに軍配が上がるものの、カジュアルにFPSを楽しむ分には「遅延のない快適さ」が非常に大きな利点となる、という評価が多く見られます。音の方向は掴めるものの、距離感や上下の把握が難しいという点を理解した上で選ぶと良いでしょう。
RPGやアクションゲームでの臨場感
一方で、RPG(ロールプレイングゲーム)やアクションゲーム、オープンワールドゲームでは、非常に高い評価を得ています。
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音の広がりとBGM: オープンイヤーならではの音の広がりが、壮大なBGMや環境音(風の音、街のざわめき)の再生に適しています。
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迫力と没入感: Dolby Atmosや専用エフェクトの効果もあり、「映画のような臨場感でゲームに没入できる」「カナル型より疲れず、世界観を楽しめる」といった声が目立ちます。
耳を塞がない開放感と、広がりのあるサウンドが、長時間プレイしがちなRPGジャンルと相性が良いことがわかります。
PC・スマホやPS5との接続性
本製品はドングル接続が基本となるため、PCやPS5での使用が中心となります。
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PCおよびPS5、スマホ: 多くの口コミで「ドングルを挿すだけですぐに認識され、問題なく使えた」「超低遅延で快適」と報告されています。
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Nintendo Switch: 注意点として、「Nintendo Switch本体にドングルを直挿ししても認識しなかった」「TVモードのドック経由でも使えなかった」という報告が複数見られます。Switchでの使用を考えている場合は、事前の確認が必要です。
PCまたはPS5ユーザーであれば、接続性に関して大きな心配はなさそうです。
Cleer ARC 3 Gaming に関するよくある質問 (FAQ)
購入を検討する際、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 音漏れはどの程度しますか?
A1. オープンイヤー型のため、音漏れは発生します。口コミによれば、「静かな部屋で、音量を普通(中程度)にしても、隣にいる人にはシャカシャカと音が聞こえる」程度のようです。電車内や図書館、静かなオフィスなどでの使用は推奨されません。主に自宅での使用を前提とするのが良いでしょう。
Q2. メガネをかけたままでも使えますか?
A2. 「メガネと併用しても問題なく使えている」という口コミが多数を占めます。イヤホン本体の耳に触れる部分が柔軟な素材であることや、ヒンジ(付け根)が可動式のため、メガネのツルと干渉しにくい設計になっています。ただし、メガネのフレームの太さや形状にもよるため、個人差は残ります。
Q3. Nintendo Switchで使えますか?
A3. 残念ながら、公式にはSwitchへの対応は明記されていません。ネット上の口コミでも「ドングルが認識されなかった」という報告が複数あります。Bluetooth接続で試みることはできますが、その場合は「超低遅延」の恩恵は受けられず、遅延が発生します。主な用途がSwitchの場合は、他の製品を検討するほうが賢明です。
まとめ:ゲーム環境の「快適さ」を求める人への有力な選択肢
この記事では、ネット上の口コミや評判を基に「Cleer ARC 3(Gaming)」をレビューしました。
本製品は、「オープンイヤー型(耳を塞がない)」と「超低遅延(ドングル接続)」という、相反するように思える2つの特徴を両立させたユニークなゲームイヤホンです。
確かに、音漏れのしやすさや、低音の迫力不足、ドングル接続時のマイク品質など、カナル型やヘッドホンと比較した場合の弱点も存在します。
しかし、「ヘッドホンの蒸れや圧迫感から解放されたい」「ゲーム中も周囲の音を聞き逃したくない」「でも、音の遅延は絶対に嫌だ」という、明確な目的を持つゲーマーにとって、これほど適した製品は他に多くありません。
特に、PCやPS5でRPGやアクションゲームを長時間快適に楽しみたい方には、有力な選択肢となるはずです。
ご自身のゲーム環境や求める性能と照らし合わせ、Cleer ARC 3(Gaming)があなたの悩みを解決するイヤホンかどうか、ぜひ検討してみてください。






